一般的に「パッケージ」といえば「箱」を想像する人が多いと思いますが、一言で「箱」と言っても種類がいろいろあってイメージが定まらない事もありますよね。そんな「箱」には、製造過程が異なるいくつかのタイプがあるのはご存知でしょうか?
特にご提案する機会が多い箱のタイプが「トムソン箱」と「貼り箱」です。今回はこの2つの箱タイプの構造や製造過程をご説明しながら、どのうような用途に適した箱なのかをご案内させて頂きます。「箱型のパッケージをつくりたい!」という方は、これからご説明する内容を是非参考にしてみて下さい。
トムソン箱は大型の打ち抜き機で生産するので、打ち抜き用の木型をはじめ、初期費用が必要になります。その分、1個あたりの単価が数十円程度で作成可能で、また、納品形態も貼り箱よりコンパクトなので輸送コストや保管スペースを抑えられます。
貼り箱は、1つ1つ手作業で仕上げているので10個程度の小ロットでもご発注が可能な化粧箱です。その分、1個あたりの単価は数百円程度とトムソン箱と比べて割高にはなりますが、型代などの初期費用をかけずに高品質な箱をつくる事が可能です。
1枚のシートを型で抜いて仕上げる箱が「トムソン箱」です。平らな状態や、折りたたんだ状態での納品になるので、使用する時に組み立て作業が必要になりますが、コスト重視の簡易箱から窓や留め具をつけた特殊なパッケージまで幅広い用途でご提案が可能です。また、納品形態が貼り箱の場合と比べてコンパクトなので、輸送費用や保管スペースも抑える事もできます。
また、大型の打ち抜き機で一気に作業をするので1000シート程度の生産が経済ロットになります。小さいサイズの箱だと、1シートに複数丁付になるので上がり数は1000枚以上になる事も…。初期費用はかかりますが大量生産なので、箱1個あたりの単価は数十円程度に抑えられます。
「テイクアウト用のケーキ箱1000枚」「工場で使う無地の輸送箱を5000枚」「全国店舗で通年で扱う商品の1万」など大ロットかつ何度も同じ商品を生産するならトムソン箱をおすすめします。
「木型代など初期費用ってどれくらい?」「トムソン箱のデザインって他にどんなものがあるの?」など更にご質問があればお気軽にご相談下さい
貼り箱は、芯材になる紙箱や木箱に、色や加工が入った紙を貼り合わせて仕上げるいわゆる「化粧箱」になります。箱になった状態で仕上がるので、納品後に組み立てる作業の手間がありませんが、納品形態のボリュームが大きので在庫する場合は、広い空間の確保が必要になります。
硬い芯材を使用しているのでしっかりとした作りの箱なので、高級な贈答品などのパッケージに向いています。また、手作業の工程が多い分、10個程度の小ロットでもご発注が可能なうえ基本的な貼り箱なら、木型や製版代などの初期費用をかけずにオリジナルの箱をつくる事ができます。
1個あたりの価格が数百円程度(仕様や数量によっては1000円以上になる事も…。)とトムソン箱の単価と比べると割高にはなりますが、試しに少ない数でオリジナルパッケージを作りたいという方にも発注しやすいタイプ箱ではないでしょうか。
「季節限定の贈答用化粧箱30個」「チョコレートのアソートボックス100個」など小ロットで高級感を求めるなら「貼り箱」がぴったりです。
「こんな色の貼り紙はありますか?」など、貼り箱について質問があればお気軽にお問い合わせ下さい