紙

主な紙について

主要ペーパーの解説

パッケージに使用される紙は一般に板紙とよばれている厚い紙です。原料は木材パルプ・わらパルプ・古紙パルプなどで、これらを配合し板紙にします。板紙は厚手の紙のため一般に3層から9層の多層構造です。
パッケージに使われている紙器用の板紙を、原料・品質・用途などから以下の4種に分類することができます。

パッケージ用板紙
板紙には非常にたくさんの古紙が使用されています。普通の紙が使用原料全体の27%の古紙使用に対し、板紙ではその3倍以上の87%が古紙を原料とし、大部分が古紙で出来ているといえます。

白板紙

白板紙は白ボールとマニラボールに分類され、それぞれ塗工品(コート)と非塗工品(ノーコート)があります。原料は表層は晒(さらし)パルプ、中裏層は品種によって違いますが古紙パルプなどを使用しています。

白ボール

塗工品と非塗工品があります。白ボールは表層に晒化学パルプまたは上白系古紙、中層に中白系から下級古紙、裏層に古紙などで構成されています。塗工品を一般にコートボール、非塗工品をA白ボールと呼んでいます。繊維製品・洗剤・文具・お酒・食品など非常に多く使用され、板紙全体の約2/3の使用量を占めます。

※塗 工
紙をきれいに見せたり、機能(インクの発色乾燥・平滑性など)を持たせるために加工すること。コーティングカラー、クレーなどを混ぜたものをコーティングします。
※化学パルプ
木材を薬品でパルプ化したもの。

マニラボール

高級白板紙、特殊白板紙、一般マニラボールの3種類があり、さらに高級白板紙と特殊白板紙は、原料構成上の差からおのおのアイボリーとカードとに分けられています。マニラボールのマニラとは、当初強度を出すために繊維の長いマニラ麻を原料を使用したことから由来しています。

高級白板紙

略称を高板(こういた)といい、アイボリーとカードがあります。塗工したものと非塗工とがあります。使用原料パルプの構成でアイボリーは、表・中・裏層の全層とも晒化学パルプを使用した最高級品、カードはアイボリーの低グレード品で表・裏層はアイボリーと同じですが、中層は脱墨古紙などで厚みを持たせている板紙です。

(主な用途) 出版物の表紙、カタログ、絵はがき、メニュー、値札や化粧品、薬品などの高級パッケージ

特種白板紙

略称を特板といい、高級白板紙の片面塗工品の低グレード品の一部が特板として独立したものです。食品用のパッケージなどに多用されているため、蛍光染料は含まれていないか、分析で溶出がなく食品衛生法上クリアーしているものがほとんどです。

(主な用途) 食品などの高級パッケージ、紙皿、出版物の表紙

一般マニラボール

表層は晒化学パルプ、中裏層は中白系古紙・脱墨パルプなどで構成されます。 片面塗工品と非塗工品があります。

(主な用途) 菓子、たばこ、食品など、主として小型のパッケージ

黄色板紙(黄ボール)

白板紙は白ボールとマニラボールに分類され、それぞれ塗工品(コート)と非塗工品(ノーコート)があります。原料は表層は晒(さらし)パルプ、中裏層は品種によって違いますが古紙パルプなどを使用しています。

チップボール

白板紙は白ボールとマニラボールに分類され、それぞれ塗工品(コート)と非塗工品(ノーコート)があります。原料は表層は晒(さらし)パルプ、中裏層は品種によって違いますが古紙パルプなどを使用しています。

色板紙

白板紙は白ボールとマニラボールに分類され、それぞれ塗工品(コート)と非塗工品(ノーコート)があります。原料は表層は晒(さらし)パルプ、中裏層は品種によって違いますが古紙パルプなどを使用しています。

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